03.Nov.2005 (Thursday)、14:00PM、MINAMI-AOYAMA MANDALA
The Place Where Gentle Flowers are Blooming
前略
奥華子様
今日、貴女のウタを聴きました。
貴女のウタはどうしてこんなにも心のヒダに染み込むのでしょうか?
♪泣いて 泣いて 泣き疲れても 夢の中でまた泣いている・・・♪
どうして、こんなに切ない言葉が、
こんなにも心の深い部分に突き刺さる言葉が出て来るのでしょうか?
貴女のウタゴエは、どうしてこんなにも心地良く、そっと深く、
記憶の中に染み込んで行くのでしょうか?
そう・・・貴女のウタゴエは単なる歌では無く、
記憶のアルバムから痛くて・・・、それでも忘れられない大切な思い出のページを開いて来るのです。
もう今では、はっきりと顔かたちの細部迄は思い出せなくなってしまった人の・・・
それだけに浅い夢を観ている様な、なんとも歯痒い感覚を
そんな琴線を震わす、特別な波動なのかもしれません。
ウタゴエは生まれるとすぐ消えて行く。
でも、心に染み込んで、記憶のヒダの奥底に、思い出の箱を開くキッカケの鍵として、大切にしまわれるのです。
そして、楽しいMC。
貴女のハナシコトバは、心を軽くさせ、楽しい気持ちを呼び覚まします。
「ええっ!!」と思ったり、「オイオイ」とツッコミを入れたくなったり・・・その瞬間、こちらは一人の観客に過ぎないのに、まるで貴女と親しい仲であるような、そんな嬉しい錯覚を抱かせます。
「言霊」という言葉があります。言葉に魂が宿る・・・。
そんなに難しい言葉で表現されるようなものでは無いとしても、
貴女のハナシコトバには、人の心に直接触れて来る、そんなチカラがあります。
それはウタゴエと同じ様に・・・。
♪笑って 笑って 歩いていれば 何処かであなたが待っている・・・♪
ライブ会場の狭い空気の中に、貴女のウタゴエは・・・ハナシコトバは、
いっぱいに満ち満ちて、
思い出を豊かに・・・優しい気持ちをもう一度・・・
呼び覚ましてくれるのです。
そして僕らは
そんな貴女に、心を震わせ、恋するのです。
いつも・・・これからも・・・
貴女のウタゴエを聴く度に
ハナシコトバを聴く度に・・・。
草々 |