14.Nov.2004 (Sunday)、19:00PM、MINAMI-AOYAMA MANDALA
All About Hanako Oku Susuki Version
さぁ、秋色のライトに照らされて、今宵のMagical Liveの始まり・・・。
薄暗がりの中、ちょっと小走りに、満面の笑みをたたえた奥華子の登場で、僕らは漂い始めた魔法の渦の中に・・・。
彼女は漆黒のピアノの前に座ると、深く息を吸って歌い始める。
♪あなたが好き・・・ 今でも好き・・・♪
1曲目の曲が終わらないうちに、もう既に魔法が背中を貫いて、頭の先から足の爪の先迄を痺れさせて行く。
魔法にかかった僕は、自然に手と足でリズムをとり、記憶の底から沢山の思い出を溢れさせ、奥華子の音符の波に身を任せるしかるない・・・。
それは奥華子の笑顔の所為。
彼女の笑顔は「魔法」・・・。
フットペダルとリズムを踏む奥華子の踏み音も、記憶の淵の水面を震わす歌声も、屋根に上った所で梯子を外されてしまうような、笑い声に包まれたMCも・・・すべてが心地よい魔法の海の中。
流れ出る歌声は媚薬・・・。
僕らは奥華子という女性に恋をする。
過去の恋愛のドキドキも、失恋の切なさも
総ては彼女の笑顔と歌の中に・・・。
彼女の笑顔に僕らは一喜一憂し、切なく懐かしい想いに震えてしまう。
こんな感じは他に無い。
特に今夜はそんな感じが強い。
魔法が強い。
奥華子というアーティストの笑顔を見る度に、僕は深く魔法の淵に落ちて行く自分を実感する。
でも、勿論後悔は無い。
奥華子の笑顔の魔法に、自ら身をゆだねて行く。
彼女の笑顔がくれるもの・・・。
思い出の切なさと、それを新たな源に替えてくれる勇気と・・・。
そして、恋心・・・。
魔法の時間は普段より早く過ぎて行く。
ライブの終わり、奥華子はもう一度僕らに「魔法」をかける。
次に会う日までその効力が消えないように・・・。
笑って笑って・・・
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