"Hana" Hanako Oku Fan Site

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君がいて、僕がいて、忘れられないあの日。今なら言える事、判る事。今でも好き・・・。

　あの頃・・・どうして気付かなかったんだろう。
　君が離れて行ってしまったのは、僕の所為だったんだと。
　そうなんだ・・・いつも気付くのは大切なものが遠く離れてしまってからなんだ・・・。
　今はただ、君の笑顔が愛しくて・・・。
　愛しくて愛しくて・・・。
　膝を抱えて、窓の外の夕日を眺めている。僕はただこうして居るだけなんだろうか。
　時計の音だけが部屋の中に響いている。
　僕が君からもらったもの、それはいつも勇気だった様な気がする。君の事を想うと、なんでも出来る気持ちになった。
　僕はいつからそんな君を悲しませるだけの存在になってしまったのか。
　別れ際に君が泣いたのはやっぱり悲しいからだと、どうして気付かなかったんだろう。
　いつも・・・君がくれたもの・・・僕はそれを思って日々を過ごそう。そうすれば・・・きっと・・・。
　ねぇ・・・いつか・・・どこかずっと遠くで、また出逢う日も来るよね。

　初めて君を見たあの日の様に、ドキドキと胸を高鳴らせて・・・。君は笑顔を見せて・・・。
　そんな日がいつか・・・。そう思えば、僕は大丈夫。
　いつか巡り来る、その日まで・・・。

Photo by Nozomi

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